駿南の鍛造
舶用、陸用の自由鍛造品を多種に渡り鍛造
動かせ。心臓 [エンジン]
SUNNAN TEKKOU

船の推進力クランクシャフトを生み出す鍛造

国内唯一120度位相
クランクシャフトを
常時製造可能
人間で例えるなら、クランクシャフトは心臓。燃料の爆発によって生まれるエネルギーを回転運動に変換する、エンジンを構成する主要部品の一つです。その重要なクランクシャフト。創業以来クランクシャフトの駿南鐵工としてお客様のニーズに応え、フリー鍛造において120度位相クランクシャフトを常時製造可能な国内唯一の会社です。

299トン〜499トン級
ディーゼルエンジン用
クランクシャフト製造



多品種少量生産のご要望に安全と品質第一で取組み、お客様からの信頼の元、創業100年を迎え流ことができました。これからも次の100年企業へ向け、フリー鍛造で皆様のご要望にお応えするべく、技術、技能を究め、期待に応えてまいります。
創業100年の
自信が作る
製造過程



鍛造とは?鋳造との違い

鍛造(たんぞう)とは、金属を叩くことで成形する加工方法です。「叩く」作業を「鍛える」ということから、鍛えて造る手法を「鍛造」と呼ぶようになりました。鍛造の作業では、ハンマーやプレス機を使って金属を叩きます。これによって内部の空気の隙間をなくし、結晶を細微化して方向を整えられるので強度が高まります。特に鉄は叩くことで介在物の除去につながり強度が増します。鍛造によって作られるものには、自動車や航空機の部品、身近なものであれば包丁やペンチなどが挙げられます。
鍛造と似ている用語に、鋳造(ちゅうぞう)があります。鋳造とは、金属を溶かして型に流し込む加工方法です。鍛造、鋳造ともに同じ形の製品を造ることができますが、見た目が同じであっても性質が異なります。鋳造は液体にした金属を型に流し込むため、形状が複雑でも容易に加工ができます。ただし、強度を高めるためには厚みを出す必要があり、鍛造に比べると重量が重くなります。コストが安く済む一方で、内部応力が残ってしまい割れの原因になるなど、鍛造とは異なるデメリットがあります。
鍛造のメリット
優れた強度を持つ
鍛造は叩くことで材料の粒子が微細化されて粒子の大きさも均一化できるため、強度を上げることが可能です。鋳造は型に流し込む手法なので、空気をうまく排出しないと空洞ができることがあり、強度が下がってしまいます。強度の点においては鍛造がほかの加工方法よりも優れています。

鍛流線により
粘り強さが出る
鍛造はほかの加工方法よりも金属の粘り強さを出すことができます。金属には布や木材でいう繊維方向のようなものがあり、製品形状に沿ったメタルフロー(鍛流線)と呼ばれます。メタルフローは木の年輪と同じく縞模様であり、加工品の粘り強さを高めます。

材料費の削減に
つながる
鍛造ではあらかじめ製品の完成形に近い形で加工を行うため、切削する金属の量が少ないです。そのため、材料費の節約につながります。切削作業の手間も省けるため、作業の効率化も図れます。

製造工程

材料の切断・加熱
金属材料を切断した後は、加熱炉で材料全体を適切な温度まで昇温させます。このとき温度にムラが出ないように注意しなければなりません。温度にムラがあると製品の不具合につながります。


鍛造
金属材料の加熱が終わったら加工に入ります。鋳造ではプレスを利用します。モーターによる回転運動を上下運動に変えて荷重をかけます。


後処理
トリミングとして金型からはみ出たバリを、プレスを使用しながら取り除きます。材料の種類によっては熱処理を施すことがあります。


旋盤加工
回転する材料に工具を押し当て、表面を削り取って行く除去加工のひとつです。材料の回転数を変えたり、複数の工具を使い分けたりすることで、複雑な形状の加工を行えます。


品質検査
品質検査には外観検査や精度検査があります。外観検査では製品の外観をチェックして、キズなどの不具合がないか検査します。精度検査では、製造した製品の一部抜き取るか、もしくはすべてを対象に精度の検査をします。
